腫瘍・がん

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腫瘍・がんと向き合う

ペットのがん

ペットも近年家族の一員として大切に育てられることにより寿命が延び、人間同様がんの発生率が高くなっています。10歳以上の犬では死因の半数近くが癌に関連しているとの報告もあり、その診断と治療には適切な判断と技術が重要になってきていると考えています。

そんな中、院長鈴村依子は日本獣医がん学会の”獣医腫瘍Ⅰ種およびⅡ種認定医”を取得し、臨床腫瘍学分野の向上・発展を目指すとともに、酪農学園大学伴侶動物医療学腫瘍科研究生として現在も継続して常に進化する治療方法を学んでいます。

がんと診断されてあきらめていませんか?

がんと聞くと目の前が真っ暗になり、不安や絶望感に襲われるのは人間でも動物でも同様のことです。
でも、まだあきらめないでください!近年の獣医腫瘍学は急速に進歩してきています。もしかしたら完治する可能性があるかもしれません。またたとえ完治しなくても生活の質を向上させたり、維持しながらご家族であるペットが飼い主様とより長く一緒に生活できる可能性もあるはずです。
あきらめず、ご家族であるかわいいペットに何ができるか私たちといっしょに考えてみませんか?

こんな症例もあります

9歳の日本猫、去勢雄。鼻のリンパ腫と診断。放射線治療を約2か月間行いました。鼻のリンパ腫はその後、腎臓などにリンパ腫が出ることもありますが、この子は再発・転移なく完治。その後8年間生存しました。

来院時→2か月間放射線治療後

腫瘍の状態と治療法を決定する要因

動物のがんも人間と同じで、まずは各種の検査機器を用いて検査を実施し、進行度合いの正確な見極を行い、がんを患ったペットの全身の状態や年齢などを加味し、飼い主様といっしょになって、どのような治療が可能か、どのような目的で治療を行うかを納得できるまで相談させていただきます。

  • 腫瘍の状態(進行度)
  • 治療法決定のペット側要因
  • 治療法決定の獣医師側要因
  • 腫瘍治療の目的

がんと戦うには

がん治療の三本柱は 1 外科手術、 2 化学療法、 3 放射線治療ですが、その他に免疫療法、BRM療法、支持療法(痛みの緩和、栄養管理を含む)などがあります。本院ではほぼ全ての治療法に対応可能ですが、それぞれの治療にはすべて、利点・欠点があり、それらを飼い主様に詳しく説明し、とことん話し合い、その子にあった最適最善の治療を考えていきたく思います。

  • がんと闘うには
  • 治療法の選択

がん治療にたった1つの正解はありません

ペットのがん

がん治療にはたった1つの正解はありません。
ペットの寿命が延び医療技術も進みがんと診断される子が多くなっています。がんと診断されると、信じられない、なんでうちの子が?と思われる飼い主さんがほとんどです。

手術、麻酔って大丈夫だろうか?治るんだろうか?痛い思いをさせたくない。抗がん剤って吐いて毛が抜けて怖いから絶対やりたくない。がんだからどうせ治らないから何もせず自然にこのまま様子を見たい。でも何もしないのも不安だからサプリだけでもしようか。高いサプリの方が効くんじゃないかな。そんな風に考えられる方がとても多いのです。
でもまず最初にちゃんと自分の子のために考えてあげてほしいのです。うちの子のがんは治るがんなんだろうか、付き合っていくがんなのか。治る可能性があるなら何をするのがいいのか?リスク、費用は?付き合っていくなら何をしたらいいのか?余命はどの位なのか。痛みや苦しみが出たとき何をしてやることができるのか?

同じがんでもその子によって、飼い主様の考え方によって治療法は違います。私はがん治療は飼い主様、がんを患った子、獣医師が相談しながらオーダーメイドで作っていくものだと思います。また、動物の治癒力を獣医師、飼い主様含めみんなの力で支えてあげるのががん治療と考えています。
家族の一員である大切なわが子のために何ができるか、前向きに一緒にとことん考えていきましょう。

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